ふたりが幸せになっていく姿を見るくらいなら死んだほうがいい。
物語の舞台は冬の12月。主人公は、年上の猪田先輩に恋をしているが、先輩は別の人を好きだという切ない状況に置かれています。先輩と過ごす時間はとても楽しく、特別な思い出が詰まっていますが、卒業が迫る中でその関係が終わってしまうことに不安を抱いています。彼女の心の葛藤や、恋に敗れた痛みを描いたこの物語は、主人公がどうにかして先輩との距離を縮めようと奮闘する姿を追いかけます。全66ページの描き下ろしで展開される本作品は、恋愛のもどかしさや青春の甘酸っぱさを存分に味わえる内容となっています。先輩との時間を大切に思う彼女が、どのようにして自分の気持ちを伝え、先輩との関係を取り戻そうとするのか、心温まるストーリーが展開されます。